インタビュー/特集

ゆりあげの「歴史」を学ぼう!-笹かまぼこ編

お話を聞いた人

株式会社 佐々直

代表取締役社長 佐々木市哉さん

ゆりあげの笹かまぼこメーカーでは、もっとも歴史の古い佐々直さん。「手のひら蒲鉾」は昔の商品を復活させたものだそうです。

お話を聞いた人

株式会社 ささ圭

常務取締役 兼 商品開発部室長 佐々木堯さん

「揚げたての揚げ蒲鉾を食べられるのは朝市だけだよ」と佐々木さん。佐々直さんとも関係が深く、伝統の味を守り抜いています。

郷土が生んだ伝統の味・笹かまぼこ

ゆりあげの「歴史」を語るうえで欠かせないのが、昔ながらの伝統の技で作り上げられてきた笹かまぼこです。ゆりあげを代表するメーカーさんを訪ねました。

伝統の味、手のひら蒲鉾

明治時代がルーツの笹かまぼこ

「名取市閖上の郷土史『閖上風土記』をひも解くと、笹かまぼこのことが書いてあります」と教えてくださったのは、株式会社佐々直の代表取締役社長・佐々木市哉さんです。それによると、1890(明治23年)頃、閖上でヒラメがたくさん獲れたため、魚肉をつぶしてつ練り身し、それを竹にさして焼いたのが「手のひらかま」です。現在の笹かまぼこの前身と考えられています。木枠を使って手で伸ばし、炭火で焼き上げる「手のひら蒲鉾」のルーツがそこにはありました。

揚げたての「遊里揚」

遊里揚(ゆりあげ)の名前をあしらった揚げ蒲鉾

「11月15日は『かまぼこの日』。平安時代の1115年、串にちくわをつけて焼かれた蒲鉾が登場したことから、そう呼ばれているんですよ」と語るのは、株式会社ささ圭の常務取締役 兼 商品開発部室長の佐々木堯さんです。伊達藩のお膝もとでもあった閖上では、古くから蒲鉾が作られ、保存食としても重宝されていたとか。「ゆりあげの地名をつけた揚げ蒲鉾(遊里揚)もあります。おいしいから食べてみて」という言葉に誘われ、ひと口食してみたところ、美味なるものとの出会いがそこにはありました。

おいしさ新発見の手焼き体験

かわまちてらす閖上で笹かまぼこの手焼き体験

閖上の新しい顔のひとつである、かわまちてらす閖上では、名産品である笹かまぼこの手焼きが体験できます。手焼きが体験できるのは、佐々直さんとささ圭さんの2店舗。「あっ、いい匂い」「焼けてきたね」なんて会話を楽しんでいるうちに、できました、できました。素朴なふるさとの味わいが。自分で焼いた焼きたての笹かまぼこは、やはり格別のおいしさです。笹かまぼこの歴史。それはおいしさと匠の技に彩られた伝統の歴史でもありました。

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